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池月
美しい馬と書いて美馬郡美馬町。
古来、良馬を数多く産したところから名付けられました。
地元には聞き慣れた名前ですがあらためて考えてみるときっといわれがあるはずです。
そのとおり、美馬町には「池月」という美しい馬の伝説が語り継がれています。
美馬町「旧重清村」の在所の飼い馬を母に、川向かいの山の暴れ馬を父として生まれた子馬がいました。
母馬は子馬と池の畔で遊ぶうち、水に命を落としてしまいます。
月の美しい夜、母をしのんで池にやって来た子馬は水面に母馬の姿を見ます。
月の光に映し出された自分の姿とも知らずに、水に飛び込めば、母の姿は波紋となって消えてしまいます。
土手に上がって再び行けを見ると、そこにはやはり母の姿があります。また飛び込む。また消える。
・・・母恋しさから繰り返し池に身を投じる子馬の姿に村人達は心打たれ「池月」と名付けました。
これが美馬町に伝わる伝説です。
そして「池月」は父馬から吉野川の急流で泳ぎも教わり、たくましく気性の荒い馬に育ち、水際の戦いに
役に立つ名馬として、「源頼朝」の愛馬となりました。
源氏の武将佐々木四郎高綱が頼朝より名馬「池月」を拝領して宇治川の合戦で先陣を切った事は
平家物語「宇治川の先陣」にも載っています。
この先陣争いで勝利できたのは吉野川の急流や在所の池で身につけた水練の術のたまものであったのかも
知れません。
美馬町にある「池月の母馬の墓」には四季折々の花が絶えることなく手向けられています。
町の名前ともなった馬が講演や橋、トンネル、自動車道などいたるところでモニュメントとなり
自動車道の開通式では、美しい馬が先導するなど、美馬町は今も馬への愛着が深い町です。
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